「漢字という障害」
もくじ(2012年版)
1. はじめに
2. 盲人に対する障害物としての漢字
2.1 漢字をつかわない点字は「問題」なのか
2.2 点字使用者の「ための」漢字表記法
2.2.1 点字による漢字表記
2.2.1.1 はせがわ・さだお(長谷川貞夫)による「六点漢字」
2.2.1.2 かわかみ・たいいち(川上泰一)による「漢点字」
2.2.2 音声ワープロによる漢字表記法
2.2.3 盲人に漢字をおしつけてよいのか
2.3 漢字がうみだす情報障害
2.3.1 電子情報の必要性
2.3.2 自動点訳/よみあげソフトの精度をさげる漢字
3. さまざまな文字弱者をうみだす漢字
3.1 識字学級/夜間中学にかようひと
3.2 弱視者
3.3 ディスレクシア(読字障害)の特性をもつひと
3.4 日本手話を第一言語とするろう者
3.5 中途失聴者
3.6 知的障害者
3.7 日本語を第一言語としないひと
4. 漢字弱者の解放にむけて
4.1 ふたつの表記改革
4.1.1 固有名詞の「かながき」
4.1.2 わかちがきの導入
4.2 漢字弱者の言語権
4.2.1 漢字という障害からの解放―漢字をつかわない自由
4.2.2 情報障害からの解放―文字情報センターの必要性
5. おわりに―漢字という不安
参考文献
※本論考は、あべ・やすし(2002)「漢字という障害」『社会言語学』2号、37-55をかきなおしたものである。2012年版は、2006年版のごく一部を修正した。
あべ・やすし (ABE Yasusi)
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