多文化社会とコミュニケーション 写真教材「食品表示/案内表示とピクトグラム」 - あべ やすし



※このページで紹介する写真はすべて、あべが撮影したものです。

食品表示

 たべものについての情報は、非常に重要なものです。食品アレルギー、宗教上の規定や自分なりの主義主張や生活スタイルなどで、たべるもの/たべないものを線引きしている場合があるからです。砂糖がいいという人もいれば、砂糖ではない人工甘味料をえらぶ人もいます。動物性のものをさける人、特定の動物をさける人もいます。そのため食品表示を観察してみると、さまざまな文化のありかたが見えてきます。たとえば、ベジタリアンの人口が多い地域では、菜食か非菜食かを明確に表示している場合があります。


写真1:台湾の朝食屋。台湾では一般的なセルフサービス。台湾では菜食のことを「素食」という。肉食を「葷食」という。この店では「素」と「葷」が区分されている。

左に素、右に葷。素食のほうが種類が多い。

写真2:コンビニの肉まんなど。ピクトグラムで表示。

ニワトリなどの絵

写真3:関西国際空港。フードピクトの導入例。ピクトグラムの種類が少ないため、タコもサカナのピクトグラム。

「たこ焼き生ビールセット」にどんな食品が入っているかが確認できる。

写真4:京都タワー地下1階。ドーナツ屋。これもフードピクト。

フードピクトについての説明

写真5:京都の食材店にて。動物性食品やアルコールを使用していないことを肉類のフードピクトに斜線をして表示。

パスタソース ボロネーゼ風

写真6:愛知県立大学の食堂。ピクトグラムでも食品表示。

「きつねうどん」。日本語、英語、ローマ字日本語。「食材中のアレルゲン」について日本語、英語、ピクトグラムで表示。

写真7:おなじく愛知県立大学の食堂。

「豚肉と卵の白味噌炒め」。日本語、ローマ字日本語。「食材中のアレルゲン」について日本語、英語、ピクトグラムで表示。

写真8:愛知県立大学の食堂で使用しているピクトグラムについての案内。学食どっとコープ「大学生協のこだわり」というページでも掲示されている。

「新メニューカードのアレルギー表示」「アレルギー物質をマークで表示しています」。ピクトグラムの一覧。7品目と20品目。

写真9:愛知県立大学の売店にて。ピクトグラムでも食品表示。

「ごまスティック」。アレルギー物質についてピクトグラムと日本語で表示。

災害時の避難案内

写真10:宮城県松島。津波についての避難案内。2012年撮影。

日本語、英語、漢語、朝鮮語、ピクトグラム。

写真11:静岡県浜松市。津波についての避難案内。

浜松なのでポルトガル語も。

写真12:韓国の避難所案内。ピクトグラムが日本とことなる。

ピクトグラム、朝鮮語、英語、漢語、日本語で表示。

写真13:韓国の避難所案内。

ピクトグラムと朝鮮語のみ。

写真14:韓国の避難所案内。

人が走る絵を黄色と赤で丸しているピクトグラム。朝鮮語、英語、漢語、日本語で表示。

トイレなどの案内表示

写真15:京都駅ちかくの公衆トイレの男性トイレのピクトグラム。赤ちゃんのオシメを交換する台があるという案内。

オシメを交換している人がスカートをはいている。

写真16:韓国ソウルの地下鉄。どの駅にどんな施設があるかを表示。ここでの赤ちゃんのピクトグラムはなにを意味するか。

赤ちゃんのピクトグラムには朝鮮語で「授乳所」、英語で「Nursing Room」とある。

写真17:名古屋駅ちかくの家電量販店の「だれでもトイレ」。車いすマークとレインボーマークが。

写真18:韓国テグの地下鉄にて。韓国の車いすマークは躍動的。

黄色で車いすマーク。手で車いすをこいでいる様子をピクトグラムにしている。

交通案内

写真19:京都の電信柱に。安全運転の呼びかけ。英語や絵を見るだけでは意味がわからない。

日本語は「クルマは思いやり走行で」、英語は「Love Bicycle Tender」。

写真20:京都の観光地「花見小路」。絵だけの表示が話題になった。舞子さんをさわったりしないこと、飲食しないことなどを表示。

絵だけで禁止事項を表示。

写真21:花見小路。人でにぎわい歩行者天国のように見えるものの、車が通過する。「道路の右側を歩いてください。」を4言語とピクトグラムで。

ピクトグラムと日本語、英語、漢語、朝鮮語で表示。

「多文化社会とコミュニケーション」(金曜3限・4限)

専用ウェブサイト:http://hituzinosanpo.sakura.ne.jp/tabunka2020/

メール:abeyasusi@gmail.com


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